『食は、人の天なり』

今月頭に京都を訪れた。職場の元施設長との日帰り二人旅。その折、彼女からこんなことを教わった。「朝起きて、一日一回身支度をきちんと整えて外出する、 一日十回は笑う、 一日百文字を書く、 一日千文字を読む、 そして一日一万歩歩くといいようですよ」日ごろスマホやパソコンに触れるようになって全く文字を書かなくなったことを改めて反省した。書かないと書けなくなる。そこで、本を読むときに曖昧に理解している言葉を...

岸惠子の『わりなき恋』。

心をぞわりなきものとおもひぬる 見るものからや恋しかるべき古今和歌集にある、清原深養父(きよはらのふかやぶ)という歌人の歌らしい。『わりなき恋』とは、理屈や分別を超えて、どうしようもない恋。「どうにもならない恋、苦しくて耐えがたい焔のような恋のことだと思う。笙子、覚悟ある?」パリ行きのファーストクラスで、69歳の女と58歳の男が偶然、隣り合わせとなったことがはじまり。女の名前は伊奈笙子、男の名前は九鬼...

☆わたしのマトカ☆

私のある日記の足跡に、なんとなく気になるブログがあった。開いてみると、そのブログ主は活字中毒と自分で言い切るほどの読書家であった。私なんぞのブログにたどり着いたその人はどんなジャンルの本を読むのだろう、ちょっと興味が湧いて彼女の読書記録に目を通した。テレビでは、先週末に公開した映画『小野寺の弟小野寺の姉』の宣伝に、向井理さんと片桐はいりさんが頻繁に登場していた。強烈だが憎めないはいりさんの圧倒的な...

『アイルランド幻想』を読み終える。

一週間程前のスコットランド独立投票の影響だと思う。ふとケルトの話が読みたくなって、スコットランドではないが、手元にある唯一のケルト小説『アイルランド幻想』を開いてみた。それは、全11話からなる短編集で、神話や伝承をベースにしたアイリッシュ・ホラーである。ケルト音楽が大好きで、これまでコンサートやらリバーダンスに足を運び、その時も感じた霧の中を歩くようなどこか不気味で暗く妖しげな雰囲気と、しかし底辺に...

読んで、観た、『カティンの森』。

ちょっとまだ自分では消化しきれなくて、ここに感想を書くのはやめようと思ってた。なのに、何らかの思いを綴らなければ次の本へ進めない。いつまでも本棚に戻せない、机の上にあり続ける一冊があった。そういう作品もあるんだな、と知る。だが、読後半月以上経過しているため、詳細は定かでない。*それが、『カティンの森』。随分長く積読していた本だが、わが年下の彼女(笑)、ブロ友nanaco☆さんの、映画化された同作品のレビュ...