兵庫陶芸美術館。

これは展覧会を称賛すべきか、美術館を褒めるべきか。比較的自然豊かな処に暮らしている私でも、非日常の緑の中は本当に気持ちいいと心底思う。訪れた兵庫陶芸美術館は、深い緑に囲まれて思わず大空に手を伸ばしたくなるそんな場所だった。すっかり初夏の陽射しが眩しい空はすぐそこだ。流れる水の音がすでに恋しい涼を運んでくる。そんな心地良い空間で、今日、言葉では言い表せられないいいものを見せてもらった。デザインといい...

富士を見に行く。

母とモーニングに出掛けようと家を出て、「そういえば、広島の北斎展ってもうすぐ終わるんだったよね」との話から、急きょその足で広島まで車を走らせることとなった。北斎といえば私が小学6年生の時、学研の「学習と科学」シリーズの付録にあったスタンプがその『神奈川沖浪裏』で、その年は多くの同級生の年賀状を北斎が飾ったのを覚えている。遠い話ではあるが、当時私もそれに漏れず、北斎の描く大胆な絵の構図に魅了された。...

海を見ていた午後。

気ままな午後。本屋帰りに、ふらり東山魁夷せとうち美術館。現在開催中のテーマは、「唐招提寺の障壁画」と「鑑真和上の捧げる風景」。東山魁夷の鑑真和上に対する思いが、壮大な構想や綿密なスケッチからも溢れていて、ちょっぴり感動してしまった。東山画伯の作品は、静けさの奥から聞こえる潮騒だったり、しっとりとした雨露だったり、肌にまとう霧雨だったり。耳を澄まして、心を落ち着かせ、微かに漂う匂いが嗅ぎ、それらが自...

シャガールと私。

シャガールといえば、6本の指を持つ自画像であったり、首が真反対になった男性が空を飛んでたり、子供の頃の私は、ずっと不可解で気持ちの悪い絵を描く画家だと思っていた。それが19の秋、ひろしま美術館で「私のおばあちゃん」という彼の作品と出会ってから気持ちが変わった。二十歳の誕生日、その「おばあちゃん」の前にひとり佇む私が居た。成人するその日を、大好きな空間の中、穏やかな気持ちで迎えたい。友達が計画してくれ...

ミイラを観に岡山へ!

そうそう、岡山ってなかなか面白い展覧会をしてくれるのです。文化意識の高い県民性なのかな?中四国で一番大きな街といえば広島市になりますが、いいものは決まって岡山に集まりますね~。岡山は、世界最古の庶民のための学校「閑谷学校」からも分かるように、古くから教育熱心であり、国際交流も盛んな場所です。それにプラス、私には「ミイラが好きな県」ってイメージもあります!(笑)ミイラが巡回する大きな展覧会は、必ず岡...