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旅先の大切な思い出を綴っています  since Sep. 1, 2007
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『Smile Please !』~藤原紀香写真展~

8年前のこと。
私が国際NGO『フォスター・プラン』を通して、僅かながら毎月の寄付を始めた時、
「その団体って信頼できるの?」
「自分が良かれと思って寄付しても、それがきちんと活かされているのか疑問に思わない?」
と友達から聞かれたことがあります。

勿論、きちんとした活動報告や決算報告も頂いています。
けれど、私にはそんなことはどちらでもいいのです。

その内の"1円"でもいい、何かの役に立っているのなら、、。
今はまだ何もできていない私に代わって、活動を続ける団体を応援することから始めたいと思ったのです。

* * *

昨日の夕方、私は高松市にある天満屋デパートへと車を走らせました。

只今7Fの催し会場にて、藤原紀香さんの写真展『Smile Please!』が開催中です。(13日まで)

02年にアフガニスタン、04年にプライベートでカンボジアを訪れた際に撮った写真、そしてアフガンの子供達からの手紙など約100点が展示されています。

そこには地雷で手足を失った子供達、
両脇が地雷源の細道を歩く人達の姿もあります。

そして、それらには輝く笑顔が写し出されていました。

その笑顔を前にした時、
私はこんなに恵まれているのに、最近"ちっとも"笑顔になっていないことに気付きました。


実は、近頃の私は随分と気分が滅入っていたのです。

職場において、私の頭の上を多くの悪口や陰口が飛び交う毎日。
"いい加減にして!"と叫びたい程、うんざりしていました。

なにも私の耳に入ってくるのは私の悪口ではありません。
しかし、その場にいない者が陰口を叩かれるのであれば、席を立てば 次は私が言われている番だということも容易に想像できます。
人間不信にさえ陥りそうでした。

私の悪口ならまだしも、他人の悪口に同意を求められることが、
いえ、とにかく悪口を聞いていること自体が耐えられないのです。

そのような場所で、苦笑こそすれ 笑顔になるなんてこと、、。

ストレスの溜まった私は、きっと他の人に八つ当たりをしていたでしょうし、
思わず車の運転も荒くなり、昨日の仕事帰りには 大きくクラクションを鳴らされてしまいました。^^;


そんなムシャクシャした気分の中、
腕のない少女や片足を失った少年のその笑顔から、私の方が救われを感じたのです。
目頭が熱くなるのが分かります。

アフガニスタンでの10日間の取材を終えた紀香さんは、自宅で白いご飯とお味噌汁を口にした時、思わず涙が出てきたとありました。
私達の当たり前の生活が、世界では決して当たり前ではないことを痛感したと。

私は、そんな彼女の写真を見て涙しそうになりました。


『ありがとう。』
何故だか分からないけれど、彼女と彼女が出逢った世界の子供達に、何度もそう伝えたい気持ちになりました。

長い間の内戦で全てを失った子供達の、
医療も教育も行き届かない環境の中、それでも片道2時間もかけて 地雷と隣り合わせの道を喜び勇んで学校に通う子供達の、
その眩しい笑顔のおかげで、私の心も少し強くなれたような気がします。


『私って、意外と強いじゃない!』
"強い"ということは、"何かできる"ということです。


ほんの数時間前、自分の周りだけのちっぽけな悩みと憂鬱を持って高松へと走りました。

"もっと真剣に何ができるかを考えなくては。"
"「いつか」ではなく、「今から」始めることを見つけなければ。"
同じ悩みでも、他人の為の大きな悩みというものは喜びに繋がるのですね。

帰りには私、すっかり元気になれました。


紀香さん、そしてアフガニスタンやカンボジアの子供達へ
『心を込めて、どうもありがとう。』^^


*展示会による収益や寄付はすべて各NGOを通じて、アフガ二スタン・カンボジアの教育支援事業の資金に充てられるそうです。

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