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旅先の大切な思い出を綴っています  since Sep. 1, 2007
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あの≪忘れえぬ女(ひと)≫…。

* イワン・クラムスコイ ≪忘れえぬ女(ひと)≫

原題は『見知らぬ女(ひと)』。
日本では いつしか『忘れえぬ女(ひと)』と呼ばれるようになる。
それはひとえに、描かれた女性の忘れられぬ美しさに起因する。

1883年に展覧会で公開された瞬間から伝説に包まれる。
ある者は皇帝の宮廷に近い具体的な人物を推量し、
ある者はトルストイの小説「アンナ・カレーニナ」を、
またある者はドストエフスキーの「白痴」のナスターシャを重ね合わせた。
これらの文学のヒロインは、行動と生き方によっていずれも社会のモラルの慣行に挑戦した。

凍てつく冬のネフスキー大通りを「幌を上げた馬車」で行く洗練された装いの貴婦人。
そのポーズも誘惑の眼差しも、その全てが約束事や厳格な行動基準に縛られ乙にすましたサンクトペテルブルクへの挑戦であり、対決ととれる。

クラムスコイは、混乱する当時の社会の中で一体何を訴えたかったのであろうか。
                                 (以上、解説文による)

*

一瞬゛ツン"としたこの表情、どこか見下された印象を抱きそうな この女性。

それでも離れがたくて、何かを秘めているようで、
私はしばらくの間、この女性の前から立ち去ることができませんでした。

顔を擦りよせるほど近くで見上げてみると、気位の高さの陰に隠れたあどけなさ、
そして、うっすらと涙を浮かべた憂いた瞳に気付きます。

解説には「誘惑な眼差し」と書かれてありましたが、
どれほど見ても、その瞳から誘惑を感じることはありませんでした。
混乱する当時の社会をただ憂いているような。。。

ある女性の一瞬の表情を捉えたに過ぎないこの絵ですが、
その瞳の奥にある渦巻いた感情、それらを押し殺して生きる一人の女性の生き様が気高く描かれているようにも思えます。
それは何も彼女だけではなく、そうせざるを得なかった当時の時代そのものを映し出しているようにも思えました。

その謎めいた表情が、「ロシアのモナ・リザ」と呼ばれる所以でしょうか…。

* * *


もう随分前のことになります。
ブログ仲間さんの日記でこの絵が紹介され、それまでロシア美術に触れたことのなかった私が何とも言えない感情の高ぶりを感じました。

音楽にも文学にも秀でた大国ロシアなのですから、美術においても優れた遺産を数多く残しているのも当然のことでした。
ただ どこか冷たく、暗く難しいイメージが強かった為か、これまで敬遠してきたことも事実です。

だからこそ、この絵と出合った感動の大きさには自分自身が一番驚きを隠せませんでした。


いつか本物を観たい。 彼女を間近で見上げてみたい。

想いって通じるものなのですね。
この絵を筆頭にして、
19世紀後半から20世紀初頭にかけての質の高いロシア美術が、モスクワからこの春 日本へやって来ました。

その名も『国立トレチャコフ美術館展 ~忘れえぬロシア』☆

4月に東京の「Bunkamuraザ・ミュージアム」をスタートした この美術展、
続く岩手県立美術館を巡回した後、広島県立美術館で只今 開催中です。

*

私はこの『忘れえぬ女(ひと)』が観たい一心で、広島まで車を走らせました。
そして この絵は、私が過去に出会った名作の中で最も心に残るものとなりました。
気が付けば、彼女の表情が自然と脳裏に浮かび上がっているのです。
この絵とは出会うべくして出逢ったと、そう思わせてくれる時間でした。


もちろん、素晴らしいのはこの絵だけではありません。
展覧会に一歩足を踏み入れた瞬間から、「あ~、これはいい作品ばかりだ。」と思いました。

美しいロシアの原風景に、まるで生きて目の前に立っているのかと思うほどリアルな肖像画たち。

そこに描かれている光は、フランス印象派の絵に見るようなキラキラ眩しい光ではなく、
もっと素朴な、そして暗く厳しい自然の合間に覗かせる安らぎと暖かさが滲み出ているようでした。

自然体でイキイキと表現された人物画には、思わず声を掛けたくなりそうな一枚もありました。



この展覧会は、10/18(日)迄 広島県立美術館で開催された後、

10/24(土)~12/13(日)まで 福島県の郡山市立美術館を巡回します。




<蛇足ですが、、、>

『忘れえぬ女(ひと)』が被っている帽子と、僅かに覗く手袋、
       とってもお洒落なんですもの、、、私も欲しくなっちゃいました。(*^^*)

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新しい萩焼の世界。

先月のこと、ブログ仲間のタケ5451さんの紹介で、徳島県美馬市にある素敵な和カフェへ出掛けました。
*タケさん、いつもありがとうございます。 私、すっかり気に入ってしまいましたよ。(*^^*)

そこは単なるカフェではなく、 萩焼をはじめ 砥部焼・有田焼・伊万里焼などの陶芸品が展示され、重厚な箪笥の趣きと畳の温かさが心地よい、和の空間が広がっていました。
ママさんもお洒落で大変美しい方。 その柔らかい物腰が居心地の良さを増しています。^^



そこで私は山口県無形文化財萩焼保持者である大和保男さんの作品に出会い、今まで抱いていた萩焼のイメージが一変しました。
といっても、焼き物に詳しくない私ですから、萩焼といえば 土産品などで見かける無難で大人しいデザインと色合いのイメージしかありません。

萩焼にこれほどの幅があったなんて、その大胆な色彩と技法に驚きを隠せませんでした。


その隣りには保男さんの次男である大和努さんの作品も展示され、こちらも伝統と斬新さとが見事に融合されており、

ここで初めて 焼き物を眺める面白さを味わいました。^^

綺麗だな、見事だな、、、ってそんなレベルではなく、もっともっとワクワクする感じです♪

* * *


その感覚がまだ新鮮な私の手元に、徳島から「萩焼 大和猛展」の案内ハガキが届きました。(↑)

この連休中は私も日本にいることだし(笑)、
ちょうど奈良から母の旧友がお墓参りに帰省しており、美術品の好きな二人を乗せて、またも徳島まで足を伸ばして来ました。

この展覧会の作家である大和猛さんは、大和保男さんの長男です。
名古屋芸術大学彫刻科を卒業され、これまで数々の賞を受賞されています。

ハガキにある言葉を借りると、
「伝統的で素朴な萩焼に、モダンアートの美を取り入れた」作品とのこと。

これからが楽しみな若手作家さんだけに、勢いと華やかさも兼ね揃えていました。



少し頑張れば手が届くお値段のものもありましたが、作品に似合う置き場所がないことに気付き、断念。。。
こうやって、時々 拝見させて戴く方がより一層 楽しめそうです。



ママさんからお許しを戴きましたので、何点か写真を撮らせて頂きました。^^
2009-09-23 12:35:35

                      2009-09-23 12:36:26

第33番 雪蹊寺(せっけいじ)

'09.09.12参詣 高知県高知市


月の名所として名高い高知の゛桂浜"の近くに、四国霊場第33番「雪蹊寺」があります。

久しぶり(といっても、50日ぶり ^^;)に高知へ出向きたくなった私は、下調べもせずにそのお寺を目指しました。

家から車で2時間弱、お寺の駐車場に着いた私は、とりあえずガイドブックを走り読みしました。


・・・弘法大師によって開かれた このお寺は、創建当時「高福寺」と称されていました。

後に仏師・運慶とその子 湛慶がこの地を訪れ、本尊をはじめとする仏像を造ったところから
「慶運寺」と名を改めます。
(運慶晩年の作である本尊・薬師如来坐像は、予約をすれば拝観可能だそうです。)

その後、廃寺の一途をたどっていましたが、それを復活させたのが月峰和尚です。
月峰和尚と面識のあった長宗我部元親がこの寺を保護することになり、元親の宗派であった臨済宗に改宗されました。

慶長4年(1599年)に元親が亡くなると、その菩提寺になったのを機に、
元親の法号「雪蹊恕三大禅定門」にちなんで、「雪蹊寺」と改名されました。・・・


* * *


つい先月 お詣りを済ませた第66番札所「雲辺寺」にも、長宗我部元親にちなんだ話がありました。
(8/25日記)
偶然にも元親ゆかりの地が続くなぁ~、、、と思いながら手をあわせました。


お詣リの後、せっかくここまで来たのだからと、13年ぶりに゛桂浜"を訪ねることにしました。
そうだ、遠く太平洋を望む龍馬さんにも挨拶しなくっちゃ!(^^)


その道中でのこと。
これまた偶然にも「長宗我部元親の墓 ←200メートル」という標識が目に入りました。

えっ? 元親の墓???   こんなところに~?

少し細道を入って行くように思えましたが、たった200メートルなら覗いてみてもいいかな。
急遽、左折です☆


車を停めて、うっそうとした石段を登ります。

30段ぐらい登ったでしょうか、、、
一時は四国統一を成し遂げた武将の墓としてはなんとも小さな、薄暗い場所にひっそりと一つだけ寂しそうに建っていました。
           2009-09-14 18:31:27


あつ、蝶々!

その時、大きな黒い羽に白の模様をつけた蝶々が、お墓の周りをぐるぐると飛び回っていたのです。

その蝶々を眺めながら、ふと 先日の日記のTeaさんのコメントに対する、私が何気なく書いた返事を思い出しました。
http://plaza.rakuten.co.jp/picchuko/diary/200908250000/

それは、
雲辺寺の俊崇和尚に「お前は土佐一国の器でしかない。」と四国統一の野望をくじかれ、
それを無視して統一するも、結局は秀吉に敗れて土佐一国に領土を減らされたという話から、

それでも、土佐一国でも十分 大きな器だと、、、いつか元親に会う日があれば教えてあげることにします、、、と書いたもの。

振り返ると、その蝶々は姿を消していました。


すでにその場を立ち去ろうとしていた私でしたが、その足を止め、
「この素晴らしい土佐の国を治めたあなたは 大きな器でしたね。」と心の中で話し掛けました。

すると、どこからともなく先ほどの黒い蝶々が姿を現し、私を見送るかのごとく石段の下まで ひらりひらりと舞い続けてくれました。

もしかして、あの蝶々は元親の仮の姿だったのかな?


ちょっぴり不思議な感覚を残して、その場を後にした私です。。。。。

ポン・デ・クリス?!

今月頭のこと、職場で先月 購入した物品請求書の処理をしていたところ、ある精肉店の請求書のミスに気が付きました。

「すみませ~ん。うちの伝票に他の事業所さんの伝票が混ざってるんですけど、訂正してもらえませんか~?」

お付き合いの長い業者さんですから、
「あら~、また間違うてしもうたんやねぇ。ごめんよぉ。」と気持ちよく応じてくれました。


数十分後、「さっきはごめんよぉ。これ、良かったら食べてつかぁ~。^^」
(…「つか」は「~してください、~してちょうだい」というこちらの方言です。^^;)


そう言いながら、訂正した請求書と一緒に、箱いっぱいのドーナツを持って来てくれました♪

というのも、こちらの精肉店さんはパン屋さんも経営され、先日からパン売り場を縮小してドーナツ店を始めることになったのです。

*

戴きもののドーナツを眺めながら、ミスドの「ポン・デ・ライオン」を思い出しました。

うちの子でもできるかもしれない?!( ̄ー+  ̄)

腰痛持ちである私の為に、以前 母が低反発の円座クッションを買ってくれていたのでした。
ちょうど、それがクリス色!

そこで、、、、、



2009-09-15 06:17:03


どうでしょう!   この「ポン・デ・クリス」!

ポン・デ・リングの代わりの円座クッションがちょっと大き過ぎるように思いますが、なかなかお茶目な遊びでしょ?!(*^^*)

☆何すんねん☆、、、しっかり顔が強張ってますね。^^

本当は雄々しく(?)立ち上がった姿を写真に撮りたかったのですが、彼にはまだそんな余裕はなさそうです。(笑)


     2009-09-15 13:35:40    2009-09-15 13:35:40    2009-09-15 13:35:40
     かたまっちゃった…。(笑)

An Evening With IL DIVO!

「オオサカ、コンバンハ~!」

2年半前のコンサートではアンコール曲として歌われた゛Somewhere"で始まった、2009年来日公演。
続く゛Unbreak My Heart(Regresa A Mi)"の後、最初に日本語で挨拶をしてくれたのはSebastienでした。^^
                    2009-09-10 18:40:58
                    ~Sebastien(フランス)~


この日をどれほど待ちわびたことでしょう。
ますます男前を上げた4人の堂々とした立ち姿からも、彼らの自信がより確かになったことを感じました。

声も艶と伸びに磨きがかかったように思います。


Davidの高音は相変わらず美しく、

SebastienとCarlosの歌声はよりいっそうセクシーに、

Ursの蒼く深い響きに心が震えます。

そして、Seb、David、Ursの声を絶対的な安定感で支えるCarlosは、今回もその実力を存分に見せつけてくれました。


9月9日の大阪公演、まずは大成功で来日ツアーをスタートすることができたのではないでしょうか。(^^*)


今回、来日ツアーも2度目とあって、彼らの日本のファンに対する扱いも慣れてきた様子。^^

Carlosの魅惑的な台詞も一段と色っぽさが増して、私も彼の誘いに乗って゛La Vida Sin Amor"では自然と立ち上がって踊り出していました。
IL DIVOのサウンドとラテンのリズムは、自分が日本人であることさえも忘れさせてくれます。(笑)  
2009-09-10 18:40:12
~Carlos(スペイン)~


SebもUrsも「日本語が喋れなくてごめんなさい。」と言いつつ、前回よりもうんとお喋りしてくれたと思います。


そして 特筆すべきことは、Davidの日本語でした!
その上達ぶりは目を見張るほどで、どれほど日本のファンを大切に思ってくれているのか、ちゃんと みんなの心に届いたと思います。

一生懸命に照れながら日本語で話すDavidは とってもとっても可愛いのね。^^
少年のような彼の笑顔と心のこもったその言葉に、私も思わず嬉し涙が出ちゃいそうでした。
       2009-09-10 18:41:18
       ~David(アメリカ)~


あぁ、4人揃って『IL DIVO』なんだ! 

               私は4人に会いたかったんだ!


改めて、この世界に4人が集まった奇跡を噛みしめていました。


*

私の大好きな一曲゛PASSERA"を昨日も歌ってくれました。^^

Davidのお気に入りだという゛Caruso"も、

嫉妬しそうなほど情熱的に歌い上げる゛Isabel"も、

彼らの甘い囁きにとろけてしまいそうな゛Unchained Melody"も、

こちらも私のお気に入り゛Every Time I Look At You"も、

大熱唱の゛Adagio"まで、

4枚のアルバムから余すことなく名曲を披露してくれたことに感謝でいっぱいです。


Carlos、Sebastien、David、そしてUrsへ、ありがとう☆


*

ラストの曲゛My Way"が終わった時、時計は21時29分を指していました。
今回のコンサートは職場には内緒のこと、次の日はいつも通り仕事です。
最終列車に間に合う為には、21時38分発の電車でJR大阪城公園駅を去らなければなりませんでした。


アンコールに後ろ髪引かれながらも、私は席を立ちました。

魔法にかかった時間もここでおしまい。
約束の鐘が鳴り終わる前に、現実の世界へと戻らなければならなかったのです。

シンデレラの気分で、私は会場を後にしました。
あぁ~、ガラスの靴を片方だけ落としてくれば良かった…。(笑)




〈追伸〉

Urs、あなたは昨日も美し過ぎました。
                   2009-09-10 18:40:37
                   ~Urs(スイス)~     

今年の冬物帽子♪

このブログにも何度か書きましたが、私は大の帽子好きです♪^^

特に、秋冬物の帽子にはこだわりがあります。
そして出会った瞬間のインスピレーションで、ついつい衝動買いをしてしまいます。^^;

私にとっての危険なお店は、神戸さんちか1番街にある゛Kyoei"さんと、梅田大丸1Fの帽子屋さん。(笑)
お気に入りのブランドは『GREVI』と『Complit』、どちらもイタリア製です。
  GREVI : http://www.grevi.com/eng/negozi.html
  Complit : http://www.complit.it/eng/showrooom.htm

* * *


先日も大阪へ出向く機会があった私は、梅田大丸の帽子屋さんをチェックしてみました。^^


おっ! もう冬物が並んでいるのね!

まずは私の定番・GREVIを探しました。
可愛いリボンがチャームポイントのGREVIですが、今年は少し落ち着いたデザインと色合いの商品が並んでいます。

どれか試着させてもらおうかな、、、。
輸入品コーナーをぐる~っと一回りしてみました。


これだ!!(*^^*)

「すみません。これ(↑)、試着してもよろしいですか~?」

「ええ、どうぞ。^^ この商品、今朝 店頭に並べたばかりなんですよ!」

「私、イタリア製の帽子が大好きなんです。GREVIが特に。。。^^
この帽子もイタリアっぽいですよね~。」

「そうですねぇ、GREVIは日本でも人気がありますよね~。
お客様が今 手にしている帽子は、『amati』というイタリアのブランドです。
こちらには、何故か冬物だけしか入ってこないメーカーさんなんですよ。」


「今年は、パープル系が流行のようです。」と店員さん。
鏡を覗きこむ私に、そう教えてくれました。

私が選んだその帽子も、他に同じデザインでパープルとブラックのものがありました。


私は頭の中で、ザルツブルクの街並みを思い浮かべてみました。
う~む、、、私的にはパープルはちょっと違うように思いました。。。

゛ザルツブルクに似合う帽子"、これが私のこだわりの一つなのです☆(笑)


そして、やはり第一印象で心が決まる私は、最初に手にした↑の帽子を買ってしまったという訳です。(^^;




〈ご案内〉

『amati』は、1933年にイタリアで創業されました。
帽子の製造で有名なフィレンツェの地で、ハンドクラフトの帽子メーカーとしてスタート。
現在は、創業者の娘ALESSANDRA BACCIとその息子MARCOが引継ぎ、リアルでキュートなフィレンツェファッションを発信しているのだそうです。

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