愛しい町、ザルツブルク。

もう陽も傾いて、白いお月様は線路がカーブする度に行ったり来たり。この列車は、後20分もすればザルツブルクに着くだろう。 無事、ここまで帰って来た。 帰国まで まだ一週間ほどあるけれど、現地レポはこれを最後にしようと思う。 その時々に見たもの感じたものを、そのまま整理せずに記してきた。 お恥ずかしいこと、この上ない。(笑) いかに私が浅はかか、中身のない旅をしてきたか、全て暴露してるも同じだった。 しかも、リ...

これがホントのウィンナー珈琲?

ウィーンに出て来て以来、ずっと紅茶ばかり飲んでいた。 でも、最後の一杯くらいお洒落なカフェで珈琲飲まなきゃ。 お洒落なカフェ?ウィーン中、何処もかしこもだ。そこで、ありきたりなのだが、かつて皇室御用達だったデーメルか、 昔の優雅な宮殿を用いたツェントラルが頭に浮かんだ。 だけど結局選んだのが此処、ザッハー。(笑) 歩き過ぎて、くたばった先に見えたのがザッハーだったのだ。ザッハーの向かいにはスタバもあるの...

せっかくのウィーン。

お天気に恵まれている。 この3週間、ザグレブ以外は全く雨にあっていない。 どんよりと泣きそうなくらい重~い曇り空はベオグラードだけだった。夜、窓の向こうに雨音を聞いた日もあるが、大抵 日中は晴れていて、汗ばむ陽気が続いている。ただ、雲の出具合で気温が一気に下がる。それだけが読めない。暑いのか寒いのか、毎朝 服選びに悩むところで、その殆どが裏をかかれる。(苦笑)で案の定、本格的に風邪をひいた。しかし、身体...

シェーンブルンのバルコニーから更新だ。

今、シェーンブルン宮殿のバルコニーを独占している。ゆっくりと、まるで自分の宮殿のように回ろうと思ってやって来た。 (笑)あちこちから聞こえて来る甲高い中国語には興ざめするが、それさえ除けば、気分は少女時代のマリー・アントワネットといった感じか。(爆) 赤にピンクに紫に、様々な花が咲き誇る庭園を見下ろしながら、 マリー・アントワネットという女性は、ブルボン家の王妃という立場より、ハプスブルク家の皇女として...

点と線。

バタバタと駆け足で回った2日間を終えようとしている。 明日、ザルツブルクへ帰る。 「帰るたって、ウィーンの観光してないじゃん!」 という声が聞こえてきそうだが、ブダペストも全く観光してないことを、こっそり小声で告白しよう。(笑) これまで、旅といえば、それはいつも点だった。 その一点を短い時間の中、どれだけ多くのものを見、回れるか。 まるで勝負のようだった。(苦笑)だが今回、船にしろ鉄道にしろ車にしろ、点と...

もう帰る時間。

ブダの丘から見下ろす景色は、夕暮れ時から夜に掛けてが一段と美しさを増す。 しっとりとした優しい風景をお届けしよう。...

最高の気分だ。

ブダペストの漁夫の砦にあるカフェで、ドナウ河と国会議事堂を見下ろしている。 3年前に来た時は、冬場の為に閉まっていたカフェだ。先程、せめて鎖橋と国会議事堂ぐらいは眺めたいと書いてすぐ、目の前に国会議事堂が現れた。 そうか、ウィーンから大河を下れば、国会議事堂、鎖橋、エルジェーベト橋を越えたところがブダペストの船着き場だ。 相変わらず、美しい。いきなりのお出迎えに心弾む。 心弾ませながら、自然とチャール...

後30分、ドナウの旅人。

私が共にするドナウは、その全容の十分の一程度。 だが、それでも幾分 河幅が広がり、水量が増したのが分かるだろうか?ウィーンで見た時よりも、以前、ブダペストの鎖橋の上から眺めた時よりも、不思議とドナウの母性を感じている。(笑) ハンガリー時間 14:30幾つもカーブがあったせいか、ドナウがほぼ直角に折れ曲がる街、ヴイシェグラードに気付かなかった。(苦笑)予定より30分近く到着が遅れそう。 17時の列車に乗る為には、ブ...

ドナウに例えると、

ドナウに例えると、私は人生のどの辺りにいるのだろうか? 考えてみる。「ウィーン!」と言いたいところだが(笑)、それはとうの昔に過ぎている。 青春という文字が似合うウィーンのドナウなら、 私はもうブダペストも過ぎてるな。(涙) 本当は、ブダペストの辺りが最も美しい景色であると、私は思う。 それは若さでは出し得ない、しっとりとしたブダペストの灯が一層ドナウを輝かせるのだが。 しかし、ドナウはそこからが長い。 セ...

3000kmの旅。

ドナウ河は、源流から黒海に注ぐ終着点まで、およそ3000kmあるという。その源は、ドイツの「黒い森」にある三つの泉なんだそうだ。 宮本輝氏の言葉を借りよう。~ あそこには、三つの泉があったな。 ブリグッハの泉、ブレークの泉、そしてドナウエシンゲンの泉……。 どれもみな小さな泉で、それぞれはたよりなげなせせらぎを成して森の中を縫っていた。ちょろちょろと流れるせせらぎは、やがて合流して川となって「黒い森」から抜け...

「ドナウの旅人」になってみる。

「ドナウの旅人」を読んでたら、私も「ドナウの旅人」になりたくなった。 昨日の午後、ウィーンから隣国スロバキアの首都ブラチスラヴァまでドナウ河を下った。晴れたらドナウを遊覧しようと決めたのだ。ブラチスラヴァまでは、ウィーンから1時間15分。ちょっと物足りなかった。ドナウといえば、やはりブダペストは外せない、急にそう思った。晴れても雨でもブダペストまでドナウを下ろう。 昨夜、決めた。 オーストリア時間 9:00 ...

これが、オペラ座だ!?(笑)

気持ち良く、ウィンナーワルツに足が向いた。 国立歌劇場前の地下鉄駅構内である。 ワルツが流れる部屋へ入ろうとして、思わず吹き出してしまった。もう!(笑)だって、そこはトイレだから。 はいはい、70セントね。 私はコインを取り出し、中へ入った。 こういうの私も好きだけどさぁ、70セントも取るのなら、もうちょっと掃除してよねっ。(笑)...

何故か、

何故か駆け込んでしまった。 18時に閉まるところを、10分前に滑り込んだ。 そこは、カプツィーナー教会。 ハプスブルク家の歴代皇帝納骨所が地下にある。決して墓好きではないつもりだが、何故か墓巡りばかりやっている。(笑)1700年、1800年、延々と続く棺の最後で足を止めた。 一段高く置かれたフランツ・ヨーゼフ1世を挟んで、彼の妻エリザベート(シシィ)と息子ルドルフが眠っている。 そこだけ献花がなされていた。 私には、も...

やっぱり素敵だ。

あまりに興奮したせいか、又も一本道を見失ってしまった。ここでも行きずりのマダムに、シュテファン寺院まで案内してもらう。旅ベタもはしゃぐ調子も昔の自分と変わりないが、知らない人に助けてもらうのだけは上手くなってる気がして笑えた。*これも見た。 ここにも入った。 10年前(正確には、8年9ヶ月前だった)に歩いたコースを駆け足で巡りながら、 「やっぱり素敵だ。」を連発していた。 一気に4時間半も ぶっ通しで歩いてい...

クリムトだぁ。

シュテファン寺院、王宮、国立歌劇場。 それだけではないが、ウィーンの王道とも呼べる名所を足早に回った。が、どこも中には入らなかった。 入った場所は、分離派会館(セセッシオン)のみ。分離派とは?という問いには、彼らのモットーが最もそれをよく表している。「時代には、その時代に相応しい芸術を、 芸術には、芸術に相応しい自由を与えよ。」保守的な美術界から独立した、彼らウィーン分離派の中心人物が、ご存知クリムト...

私がウィーンへ来る為には、

それは偶然。ホテル前にあるシェーンブルンの庭園へ行こうと潜った門の向こうに、彼はいた。 居た、というか埋まっていた。(笑) 庭園かと思った場所は墓地だった。 同じくウィーンにある中央墓地ほどではないにしろ、ここもかなり広そうだ。私は早々に退散することにした。 陽が高いうちに。 その出口で偶然見かけた掲示板に、彼の写真があった。 「え? ここにクリムトのお墓があるの?」再び中へと引き返し、「私はあなたの絵が...

花咲くシェーンブルン。

なに、張り切ってシェーンブルンに来たわけではない。 ウィーンで押さえたホテルがシェーンブルンに隣接しているということで、到着早々やって来たのだ。大宮殿の隣りだなんて、なんと贅沢なと思われがちだが、 いや、2日前にホテルを検索した時、最も安かったのがその宿だった。 安いからには理由があった。まぁ、それだけではないが、広大なシェーンブルンの敷地の端、宮殿と正反対の場所にそれはある。 ちょっと庭園まで、ちょ...

だって、ブログ書いてるから。(笑)

「なんで そんなに詳しいの?」 昨日、知り合った女性は何度もその台詞を繰り返した。 「だって、行った場所だから。」 私は答える。 そう答えながら、旅先での何気ないささやかな出会いを綴る為に始めたブログが、私に僅かながらの知識を定着させていることに気が付いた。 「だって、ブログ書いてるから。」 そう答えるべきだったかな。(笑) そして、彼女はこんなことも言った。 「そこの橋のたもとで、「ガイドします」って書い...

動かない。

「旅先で動かない」ということにも勇気がいることを初めて知った。 せっかくなのだから、そう、つい欲張ってしまう自分がいる。 だが、考えてみれば自分という小さな器は限られている。 そして、必要なものはちゃんと見せてもらっている。 旅も人生と同じなんだなぁ。 「動かない」と言いながら、女々しくちびちび動いてる、そんなpicchukoの独り言。気にしないでもらいたい。(笑)写真は、ある日のザルツブルクの街角で。...

ちょっとだけ小旅行。

2時間前に出発するつもりだった。 だが、今日は朝から喉が痛い。 どうしようかと迷ったが、9時近くまでベッドでごろごろすることにした。 なので、昼近くにもなって列車に飛び乗ったというわけ。 私は、これからウィーンへ行く。 ウィーンへといっても、ただウィーンの空気を吸いに行くだけであるから、特別どこそこへという やる気はない。(笑) すでにザルツブルクにトータルで一週間近く滞在し、後10日近くもオーストリアにいる...

同郷の人。

風邪をひいたかもしれない。少し鼻がずるずるし始めた。少し肌寒いのを、痩せてもないのに薄着でやせ我慢したせいか。(苦笑) *今日の午後、飽きもせずにメンヒスベルクの丘に登った。 そこで、「日本の方ですか?」と声を掛けてくれた女性がいた。彼女はその丘にある、小さな古城のホステルに滞在すると言い、大きな荷物を引き摺っていた。 ホステルに併設したレストランで腰を降ろし、しばらく話しを続けるうちに、彼女は私と同じ...

今一番、恋しいもの。

「日本の食事が恋しくなってます?」 元同僚 K西くんからのメールだ。 なに、彼がそう思うのも当然だろうが、私が今一番食べたいものはキムチチゲ。 いつも通っている韓国料理店ウォンさんのキムチチゲがめちゃくちゃ食べたい!(笑) で、こちらでの食べ物はというと、まぁ まずまずといった感じ。 ザグレブ(クロアチア)で食べた べちゃべちゃのパスタ以外は外れなし。 一週間前、ムラトさんが見つけたザルツブルクのトルコ料理店も...

ミラベル散歩は欠かせない。

朝夕のミラベル散歩は欠かさない。今朝はいきなり、こんな出来損ないモーツァルトが立っていた、2人も。(笑) 行く人は ちらっと横目で彼らを見、くすっと笑って過ぎていく。そっと私がコインを投げ入れ去ろうとすると、彼らが声を掛けてきた。 「マダム、一緒に写真を撮りましょう。」 腕を組み、2人に囲まれ撮った写真は傑作すぎて見せられない。(笑) そんな写真をベンチに腰掛け見ていると、「なんだい、朝っぱらから疲れてるの...

音符が降る町。

確か以前、ザルツブルクは頭上から音符が降って来るような町だと表現したことがある。そして、お気付きの方もあるかもしれないが、私はザルツブルクではとりわけお喋りになる。事実、ブログ更新も多いはず。(笑) というのも、このザルツブルク、音符だけでなく言葉さえもリズミカルに降って来る、そんな町なのだ。...

どれくらいかと言うと、

ザルツブルクがどれくらい音楽の町かというと、 これくらい。(笑) このパン屋さん、私が通る時はいつも休みなんだよなぁ。ウィンドウから いつも眺めるこのト音記号、食べてもお腹は大丈夫なのだろうか?(笑)...

大聖堂の鐘の音には敵わない。

もう15分は鳴り響いている。 それは、大聖堂広場を囲む建物に反響し、幾重にもなって轟かす。 アコーディオン片手にステージに立つおじさま方も苦笑い。 "わしらの歌声も、さすがに大聖堂の鐘の音だけにゃ敵わない"、といった表情だ。(笑) お祭りも中断。誰しも大聖堂を見上げている。目を閉じて、鐘の音だけに集中してみる。 すると、大聖堂の正面に施された彫刻の天使達が、手にする金色の冠を、そっと私の頭に乗せてくれた。(笑...

溢れる人、人。

レジデンツ広場に面したカフェから、ぼぉーと雲を見上げている。穏やかな昼下がりといいたいところだが、ザルツブルクの旧市街は今、お祭り騒ぎの真っ只中だ。 大聖堂の上をゆったり流れていく雲とは裏腹に、広場は大晦日以上の賑わいを見せている。溢れる人達は、真っ昼間からビールにワインに明け暮れる。後で私も一杯やってみようかな。(笑)ドイツのバイエルン州から僅か10kmに位置するザルツブルクであるから、ここでもオクト...

暮らすように、オーストリア。

モーツァルトが生まれた頃にはすでにあった、ザルツブルクの老舗カフェ・トマッセリで遅めの朝食を取っている。 結局、ここなのだ。(笑) 自分でもおかしなくらい。 なので、もうむやみに動かないことにした。といっても、オーストリア内をウロウロすると思うが、残り10日あまり、暮らすようにオーストリアというのも良いのでは、と思っている。 何だか疲れたのだ。大して観光もせず、思い通りに動けていなくとも、心も体も休みたい...

何かで読んだことがある。 「出会いとは、一秒たりとも早すぎも遅すぎもしない」、というようなことを。 私は再びオーストリアへ向かう列車に揺られている。 本当は、つい先程までザグレブからハンガリーの首都ブダペストを目指すつもりだった。 昨夜、ブダペストからスロバキア、チェコへのルートを念入りに調べ上げていた。 だが、また急に気持ちが変わってしまった。 「縁がなければ、どんなに行きたい場所であっても行けないも...

ボスニアおじさん。

モスタルで飛び乗ったタクシー。 運転手のボスニア人のおじさんは、英語こそ通じないものの、とても親しみやすかった。 ボスニア・ヘルツェゴビナからクロアチアへ入ったところで彼は車を止めた。 「ちょっとお茶でもしないか。」 そして、この一枚。 二人でしばしブレイクタイム。 彼のおごりだ。ついでにジュースとポテチを買い込み、スプリットまでの道すがら、二人でつまむ。(笑)...