I love Salzburg

旅先の大切な思い出を綴っています  since Sep. 1, 2007
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大洲の臥龍山荘。

この頃、よく愛媛へと足を延ばす。

波長が合うのだろうか。

今手に取ってる本までも、松山が舞台の「坊っちゃん」である。
それは、二宮くん主演の新春ドラマが思いの外面白くて、それに感化されたわけだけれど、
しかし、まぁ夏目漱石という人物は松山と松山の人々のことをああも貶して書けたものだ。(笑)

しかも松山は、それを逆手にとって町の個性にしちゃうあたり、やはり私は愛媛が好きだ。


年が明けて10日あまり、すでに二度も訪ねている。

来年にも道後温泉本館の耐震改修工事が始まるらしく、「坊っちゃん」ゆかりの温泉はそれまでに改めて足を運ぶことにして、

二日には大洲の臥龍山荘へ、昨日はしまなみ海道を渡って大三島の大山祇神社へ参拝に出掛けた。


その臥龍山荘とは、なんてことない町を流れる肱川の畔に建つ明治時代の山荘なのだが、
こんな田舎町の山荘がどうしてミシュランに選ばれているのか不思議だった。


2016-01-02 04.臥龍山荘


また、行く人行く人揃って「いい処だ」と言うものだから、ずっと気になっていたのだ。

だが、訪れてみて納得。

2016-01-02 02.臥龍山荘

足元に置かれた花弁の愛らしさに心を掴まれ門をくぐり、母屋の欄間の細かすぎる透かし彫りに息を呑む。
苔むした表情もまたいい。

各所に施された粋な計らいに何度も何度も驚かされた。

その憎いほど行き届いた心配りに、大洲の懐の深さを見たようだった。

そして、これが例えば京都の鴨川沿いにあったんじゃあ、大してつまらなかっただろう。


ここは道後の湯に負けていない思う。

ここで日がな一日、ぼんやりと肱川を眺めるも良し、愛媛ゆかりの小説を読むも良し。

松山やこの辺りは俳句や和歌が自ずと生まれる土壌もある。
その落ち着いた趣きは、新春を迎えるのにふさわしい場所だった。


坊っちゃんも連れて来てあげたかったな。
曲がったことが嫌いで喧嘩っ早い江戸っ子気質の坊っちゃんが、風流を愛でたかどうかは別にして。



               2016-01-02 06.臥龍山荘




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海を見ていた午後。

気ままな午後。

本屋帰りに、ふらり東山魁夷せとうち美術館。

現在開催中のテーマは、「唐招提寺の障壁画」と「鑑真和上の捧げる風景」。
東山魁夷の鑑真和上に対する思いが、壮大な構想や綿密なスケッチからも溢れていて、ちょっぴり感動してしまった。


東山画伯の作品は、静けさの奥から聞こえる潮騒だったり、しっとりとした雨露だったり、肌にまとう霧雨だったり。
耳を澄まして、心を落ち着かせ、微かに漂う匂いが嗅ぎ、それらが自分と向き合う時間を与えてくれる。

自分の心の奥底にある邪悪なものさえ洗い流してくれるような、穏やかな時。

今回、特に気に入った絵は、中島敦の「山月記」をイメージさせる「黄山良夜」。



01-09 東山魁夷せとうち美術館


鑑賞後は美術館のカフェでぼんやり海を見ていた。



平成28年 元旦

新年あけましておめでとうございます


平成28年年賀状.jpg

今年の年賀状は、乗鞍岳からの初日の出を拝むお猿さん。(笑)
猿は色紙を切り抜いて、ちょっとだけですがひと手間かけました。

年賀状に、
そして讃岐人なら「年明けうどん」といきたいところですが、お節料理にお雑煮を戴く静かな元旦を迎えております。


01-01 ご先祖様へのお供え

ご先祖様にも少しだけお正月気分をとお供えしました。
御膳が二つあるのは、お仏壇が父方、母方と二つあるからです。

讃岐のお雑煮は、白みそにあん餅。
わが家は私が幼い頃から、ずっと白みそに何も入っていないお餅だったのですが、二年前に初めてあん餅雑煮を食べてみて以来、すっかりはまってしまいました。
やっぱり讃岐人の味覚だったんだな、私、と思った次第です。(笑)

白みそに餡子、意外と相性がいいので、是非お試しあれ。

こちらは、5日前に食べた私のお気に入りのうどん屋さんの「白みそあん餅雑煮うどん」。

12-27 白みそあん餅雑煮うどん



以前は年越しは海外で!というのが私の常であったのだけど、こうやって穏やかに迎えるお正月がしっくりくる年頃になりました。(笑)


では、皆様にとっても素晴らしき一年となりますように。




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