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I love Salzburg

旅先の大切な思い出を綴っています  since Sep. 1, 2007
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『恥ずかしい』には負けません!!

*アンコールワットの朝日を見に行きました。
写真の青年はサムナンくんです。【'00.03.02 カンボジア】

('07.09.14日記)で紹介したサムナンくんは、私のガイドをしてくれた時、彼は日本語を習い始めて まだ3ヶ月でした。

予定では、彼のお兄さんが案内してくれることになっていたそうです。
でも、急遽入った大人数のツアーを担当することになったお兄さんは、
まだ見習いのサムナンくんを荒修行に出したのです。

彼は覚えたばかりのアンコール遺跡の説明を、しかも日本語でしなければならないという試練を前にしていました。

一生懸命さが伝わってきます。
自分が知っていることは、全て私に伝えようと必死な眼差し。

でも、あまりに難しい歴史やヒンドゥー教の内容に、適当に返事をする私。
そんな私に彼はいきなり、
「スーリヤヴァルマン2世は何をした人ですか?」

(・_・)...?
知らないよぉ~、と思いつつ、私はその真剣な瞳から目を背けることもできず、
恐る恐る答えました。
「アンコールワットを造った人?」

「正解です!!」

ドキドキです。

問題を出してくるのなら、油断ができません。
私も必死で彼の話に耳を傾けました。
でも、分かりにくい日本語です。

『インセキが、このインセキが、、』
ふ~ん、昔 アンコールワットに『インセキ』が落ちてきたのかぁ~と想像していると、
何やら話のつじつまが合わない。。

それは、もしかして『イセキ』ではないの?
サムナンくん、さすがに『アンコール隕石』はないんでない?(^人^;)

彼は言います。
「僕の『サシヒト指』の指す方を見て下さい。」
サムナンくん、それは『人差し指』。。


そして、それは「乳海撹拌」という アンコールワット第一廻廊東面南側にある
ヒンドゥー教創世神話のレリーフの前で。

慣れない日本語に彼はとうとう行き詰まったのでしょう。
そこには創世記のカンボジアが描かれていました。

ヴィシュヌ神の化身である 大亀の背中に乗せた 大きな山を、正神と悪神が両サイドから大蛇の胴体を綱にして引き回すシーン。

どう説明すればいいのか忘れてしまった彼は、
『ぶるん、ぶるんするんです。 とにかく、ぶるん、ぶるんです。』
と小さな棒を手に、かき回す動作を続けます。

はじめは全く分からない私でしたが、何だか楽しくなってしまって、、
私も一緒に『ぶるん、ぶるん。』

他の観光客さん達は不思議そうに私達を見ていました。


その彼が最後に歌ってくれた日本の歌。

「ヒントは『し・ゆ・や』です。 有名な日本の歌です。分かりますか?」
彼は問題を出すのが得意なようです。

きょとんとしている私を前に堂々と歌います。
『しらかばぁ~ あおぞ~ら~~』

そう、「北国の春」。
出だしが一番「白樺」、二番が「雪解け」、三番が「山吹」、というわけ。
言われるまで分かりませんよねぇ~。

しかも南の国で「北国の春」を聴くなんて、誰が想像するでしょう。
でも、こうやって日本語を覚えているのですね。o(^-^)o


とにかく彼は必死でした。
伝わろうが伝わるまいが、日本語をひたすら喋るだけです。

この姿勢!!
だから、たった3ヶ月しか勉強していなくても、不自由ながらも私と会話ができたのですね!!

私も躓きそうな時、彼の「北国の春」とともに乗り越えたいと思います。
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