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鉄道、大混乱・難民殺到、運行停止繰り返す。ーハンガリー(毎日新聞)

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内戦が続くシリアなどから大量の難民や移民が殺到しているハンガリーの鉄道会社は3日、首都ブダペストの駅から西欧諸国へ向かう国際列車をすべて運行停止にすると表明した。 
「鉄道運行の安全を確保するためだ」としている。  
しかし、ブダペスト東駅で難民らが強引に乗り込んだ列車がその後、隣国オーストリア方面へと動き出すなど現場は大混乱となった。
西欧行きを訴える人々のうねりが、1国の鉄道機能をまひさせる異常事態になっている。

ほとんどの国際列車が発着するブダペスト東駅周辺では、3000人以上の人々が、ドイツなど西欧へと向かう列車に乗るチャンスをうかがいながら生活している。
AP通信などによると、駅への立ち入りを排除していたハンガリーの警察当局は3日朝、封鎖を解除。
それを受けて、人々が停車中の列車に殺到した。
その後、列車は動き出したが、ブダペストから西へ40キロの地点で止まり、人々は車内から追い出された。
難民らは、バルカン半島を北上して欧州連合(EU)加盟国のハンガリーに到着。
その後、ほとんどの人が、オーストリアを経由し、経済的により恵まれたドイツを目指している。

人口993万人のハンガリーに今年流入した移民・難民は15万人以上。
南のセルビア国境からやってくる人々の流入が続いており、東駅に滞在する人々の表情には疲労が目立つ。
シャワーなどがないため衛生状態も悪く、ぐったり横になっている人も多い。
アフガニスタン人のラジーク・アリさん(17)は2日、毎日新聞の取材に「ハンガリー政府がなぜ我々を足止めするのか理解できない」と疲れた表情で語った。

ハンガリーのオルバン首相は3日、ブリュッセルのEU本部を訪れ、指紋採取など「登録が済まない限り難民を国外に出さない」と強調。
こうした手続きはEUの法制に従っているだけだとして「ハンガリーを非難するな。難民は欧州に来ないでほしい」とも表明した。
ハンガリー政府は8月末、越境を阻止するため、セルビア国境(約175キロ)に約4メートルのフェンスを設置したが人々のうねりに歯止めがかかる様子はない。




(坂口裕彦・斎藤義彦)
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