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難民流入2万人超、もう限界。ーメルケル氏に「誤った判断」と批判も(産経新聞)

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内戦が続くシリアなどから欧州に流入した難民や移民らは7日も、オーストリア発の特別列車でドイツ南部ミュンヘンの中央駅に次々と到着した。
DPA通信は7日、地元当局の情報として、5、6日の2日間の到着者が約2万人に達したと伝えた。
警察当局によると、7日朝の時点で、新たに約2000人が到着した。
警察当局は「ミュンヘンの収容能力は限界だ。さらに難民の到着に対応するには、既にいる難民を速やかに別の場所に移さなければならない状況だ、」としている。

フランスのオランド大統領は7日の記者会見で、難民問題をめぐる国際会議の開催を提案し、パリを会場とする用意があると表明した。

ドイツのメルケル首相はベルリンで連立与党の党首を集め、難民対策を協議した。
報道によるとドイツの連立与党内では、今回の難民らの受け入れを認めたメルケル氏に対し、「誤った判断」との批判の声も上がっており、与党内で足並みの乱れが見られる。

ミュンヘンのライター市長も6日の記者会見で、難民の受け入れには「全国的連帯が必要」と述べ、ドイツ国内の各州に連携強化を呼び掛けた。

ミュンヘンは、シリアなどから欧州に流入した難民のドイツへの玄関口。
ドイツ行きを求めてハンガリーの首都ブダペストの駅前に集まっていた難民らも、大半がオーストリア経由でミュンヘンの中央駅に降り立った。

地元当局は、国際見本市会場や屋内競技場を臨時の宿泊施設として使用。
非番の警官を急遽呼び出すなどして対応した。
大きなトラブルはないが、受け入れ先に速やかに輸送できなければ、新たな難民の対応に支障が出るのは必至だ。

ドイツでは税収と人口を基に各州の受け入れの割合が決まる。
ミュンヘンに到着した難民らは今後、全国の難民宿泊施設に割り振られる。


「寛容姿勢」に排斥派反発、政権運営に支障も

中東などからドイツ南部ミュンヘンに約2万人を超える難民や移民が押し寄せ、ドイツのメルケル首相が対応に苦慮している。
地元の警察当局からは「対応は限界」との悲鳴が上がり、連立与党からも難民に寛容な姿勢を取るメルケル氏への批判が出始めた。
難民排斥を訴える極右勢力の反発もあり、メルケル氏は難しい政権運営を迫られそうだ。


学校への交通費支援

ドイツ公共放送ARDが3日に公表した世論調査では、22%が難民受け入れを増やすべきだと回答。
難民に寛容な政策を念頭に、37%が現状を維持するべきだと答えた。
受け入れを減らすべきだとしたのは33%だった。

寛容な世論の背景には、第二次大戦後に失った旧東方領土から追放された多くのドイツ人を受け入れた歴史や、ユーゴスラビア紛争で約43万人の難民を保護した実績がある。

基本法(憲法)では政治的迫害を受けた者の保護を定めている。
高齢化が進み、労働市場で約60万人の人手が不足、難民らを雇用できれば経済的なメリットもある。

1年前にドイツに来たシリア難民の男性は「難民と認められれば、ドイツ語学校や専門学校の費用を負担してもらえ、交通費も出る。家賃に対する公的支援がある。ドイツ人家庭が部屋を提供してくれる場合もある、」と手厚い政策を喜んだ。


「一貫性がない」

だが、週末のミュンヘンの中央駅への難民殺到で雰囲気は変わりつつある。
報道によると、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟と統一会派を組む与党でミュンヘンなどが地盤のキリスト教社会同盟のゼーホーファー党首は6日、ドイツは欧州への難民のほとんどを受け入れていると主張。
「これでは持ちこたえられない、」と訴えた。

メルケル氏がハンガリーのオルバン首相に対し、首都ブダペストの駅前に集まった難民らをドイツに向けて通過させないよう要求しながら、その後一転して受け入れに同意したのが難民らの大量流入の原因だと指摘。
「一体どっちなんだ、」と問い掛け、一貫性がないと批判した。

今年中にドイツに流入する難民は、人口の約1%に当たる計約80万人と予想される。
難民らの急増でドイツ社会が大きな影響を受けるのは必至。
極右を中心に受け入れには強い反発もあり、各地で難民宿泊施設などへの放火事件が相次ぎ、不穏な空気が漂っている。
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