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in 愛媛県

大洲の臥龍山荘。

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この頃、よく愛媛へと足を延ばす。

波長が合うのだろうか。

今手に取ってる本までも、松山が舞台の「坊っちゃん」である。
それは、二宮くん主演の新春ドラマが思いの外面白くて、それに感化されたわけだけれど、
しかし、まぁ夏目漱石という人物は松山と松山の人々のことをああも貶して書けたものだ。(笑)

しかも松山は、それを逆手にとって町の個性にしちゃうあたり、やはり私は愛媛が好きだ。


年が明けて10日あまり、すでに二度も訪ねている。

来年にも道後温泉本館の耐震改修工事が始まるらしく、「坊っちゃん」ゆかりの温泉はそれまでに改めて足を運ぶことにして、

二日には大洲の臥龍山荘へ、昨日はしまなみ海道を渡って大三島の大山祇神社へ参拝に出掛けた。


その臥龍山荘とは、なんてことない町を流れる肱川の畔に建つ明治時代の山荘なのだが、
こんな田舎町の山荘がどうしてミシュランに選ばれているのか不思議だった。


2016-01-02 04.臥龍山荘


また、行く人行く人揃って「いい処だ」と言うものだから、ずっと気になっていたのだ。

だが、訪れてみて納得。

2016-01-02 02.臥龍山荘

足元に置かれた花弁の愛らしさに心を掴まれ門をくぐり、母屋の欄間の細かすぎる透かし彫りに息を呑む。
苔むした表情もまたいい。

各所に施された粋な計らいに何度も何度も驚かされた。

その憎いほど行き届いた心配りに、大洲の懐の深さを見たようだった。

そして、これが例えば京都の鴨川沿いにあったんじゃあ、大してつまらなかっただろう。


ここは道後の湯に負けていない思う。

ここで日がな一日、ぼんやりと肱川を眺めるも良し、愛媛ゆかりの小説を読むも良し。

松山やこの辺りは俳句や和歌が自ずと生まれる土壌もある。
その落ち着いた趣きは、新春を迎えるのにふさわしい場所だった。


坊っちゃんも連れて来てあげたかったな。
曲がったことが嫌いで喧嘩っ早い江戸っ子気質の坊っちゃんが、風流を愛でたかどうかは別にして。



               2016-01-02 06.臥龍山荘




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