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in 中部地方

川中島白桃を食べてみる。

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長野県松本市の中町通りにある「やまへい」という漬物屋さんがお気に入りの母。
お店の奥様とお喋りするのも楽しいからだ。

松本を訪れるとその「やまへい」さんと松本城には必ず立ち寄ることに決めてある。

2017-08-26松本城

2017-08-26松本城の蓮

その日、お昼を少し回っていたにも関わらず、松本城では蓮の花が美しく咲いていた。
しばしお城と蓮に見入っていた我々は、お決まりの「やまへい」さんへと向う。

愛犬を連れての旅なので、店に入るのは母だけにして、私は犬と一緒に店先に置かれた長椅子に腰を下ろした。

「遠くから来たの?」
一人のおじいさんに声を掛けられた。

おじいさんは手持ちの袋から一つ桃を取り出し、「この時期なら、信州の土産にこれ以上のものはないよ」と教えてくれた。

「川中島白桃と生で食べられる白いトウモロコシは、ここをまっすぐ行った処にあるマルシェで売ってるから、ぜひ寄ってみな。」


四国に住む私はこれまで川中島白桃という桃に出会うことがなかった。
周りの友人たちに聞いても、まず知らない。
近頃になってようやく地元の産直でも色の悪い小さな桃が、一応「川中島白桃」と名乗って置かれてあるのを目にするようになったが、手に取ることはもちろんなかった。

それに、海を挟んで向かい側の岡山は桃の国。
今年も岡山へ出掛けた際に購入した清水白桃に大満足した私はそれ以上を望んでいない。

けれど、時々耳にする「川中島白桃」が気にならないわけではなかった。


「やまへい」さんから出て来た母に犬を預け、私は小走りでマルシェを目指した。

「これが川中島白桃ですか?」
ピンク色をした綺麗で大きな桃だ。
はあはあと少し息切れしながら、籠の中に4個だけ転がるその桃を指し、店員さんに尋ねた。

「もう残りはそれだけになってしまいました。
今が食べごろです。一個でも十分食べごたえがありますよ。」

私は川中島白桃を2個買った。


今朝、常温に置いてあったその桃の1個を氷水で15分ほど冷やし、食べてみた。

想像していたよりは清水白桃にも近い味を感じたが、その果肉の締り具合には驚いた。
食べごたえがあるというより、母と私の2人では1個食べるのも多いくらいだ。
すごく重い。

「桃」はドイツ語では男性名詞、フランス語では女性名詞なんだそうだが、清水白桃がフランスで川中島白桃がドイツといった感じ。

これはどちらが美味しいというより好みの問題なんだろうが、私には重すぎだ。

しかし正直なところ、そう感じたことにホッとしている。
もしも川中島白桃の方が清水白桃よりも私の好みであったなら、これから毎夏、四国では手に入らない美味しい川中島白桃を求めて彷徨わなければならなくなるから。


それにしても、「桃」を絵に描いたなら、一番おいしく映るのは川中島白桃だろうなあ。
本当にいい色をしたとても綺麗な桃だった。

甲州・信州土産

(信州の川中島白桃と甲州のブドウがこの旅の戦利品)


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